Interview賛同受入企業インタビューNo.4

株式会社ハイペリオン

代表取締役 瀬川

セカンドキャリアへの課題

アスリート本人も何をしたいのかが見えていないような気がします。「引退後のことは引退後に考えればいい」「現役中は現役に集中したい」と思っている人が多いのではないでしょうか。その気持ちが強いと、セカンドキャリアを考えろと言ってもなかなか難しいのかもしれません。例えば、家庭を持ってお子さんいらっしゃってという方であれば、家族のために次考えなきゃいけないと思うかもしれませんが、独身の方だとやはり現役を全うしてから次考えようとか、そこは普通のサラリーマンで転職を考えている人よりは、あまり危機意識は高くないのかなと感じます。要はその危機感が高くないのが悪いのではなく現役に集中したい、現役のこの今をとにかく成し遂げたいっていうような考えだから、セカンドキャリアに対する思いというものがちょっと本気で取り組めないのかなって思います。
やっぱり追い込まれて初めて、「就職しないと」とか「お金稼がなきゃ」って思うような気がしていて、その追い込みがやはり現役で頑張っている方って、セカンドキャリアに対してのこの思いが薄まってしまうのもしょうがないのかなと思います。
それがいいか悪いかはさておきですけど、実際やはり次っていうものは考えておかなきゃいけないというのは頭ではわかってはいるものの、やはり今を大切にしたいっていう思いもわからなくもない、という感じです。この部分の意識改革って正直難しいと思うんですけど、でも何かそこをうまくヒアリングして次に結びつけてあげることがCDPの腕の見せどころかなって私達が期待したいところです。

当プロジェクトに思うこと

いつも登録アスリート情報を送って頂いていますが、刺さるポイントがあまりなく・・・。
というのも、例えば本当にセカンドキャリアをアスリートの方たちがどれだけ強い思いで考えていて、あと自分たちは今後そのセカンドキャリアをこういうふうに歩んでいきたいみたいな。その本人である人のメッセージが届きづらい感じがしています。何か表面的に、「こんな人居ます」みたいな自己紹介レベルの情報しか送られてこないように感じています。「自分もこういう思いで次のセカンドキャリアを歩んでいきたい」みたいな、要はその人個人のその次のキャリアに対する思いというものがちょっと伝わりづらくスルーしちゃっているという状況が今正直なところです。
だから今回このような形で賛同企業の紹介ページで私達の会社がどういうことをやっているかというページも追加していただけるのであるならば、逆に登録アスリートにも自分がこういうことをしてみたいんだみたいな具体的な企業へのメッセージがいただけたら、もう少し私たちも本人に興味を持つことができるかなって考えています。
それに加えて例えばキャリアアドバイザーの方がいらっしゃるのであるならば、その方のメッセージを付録でつけるとか、何かもう少し働きたいというそのメッセージを伝わるような発信をしていただけると、今後すごく興味を持って私の方でも、もうセカンドキャリアを考えている人にアプローチしやすいかなと考えています。

CDPには、本音でロジックなしで賛同しています。年間10万円の賛同金を払ってでも応援したいし、その中からも採用したいっていうのはもちろんあるものの、今成長過程にあってこの精度を上げていっていかなきゃいけないっていうことで事務局も動いてくれているのも知っています。逆に我々のアピールが足りないものは今事務局がいろいろやってくれながらアピールをしてくれています。でもアスリート側が、今までアスリートでこれから企業に入る難しさもあるから、自分が「こんな仕事やりたい」なんて言っちゃいけないのだろうなって思ってるから、「何でもいいです(どんな職業でもいいです)」と言ってるかもしれなくて、どちらかというと、どの業種に入りたいかというよりは、どんな職種でやりたいかっていう属性を明らかにしてもらった方が、この人声かけてみようかなと思う気になりますね。
そういう意味ではやっぱりその人のキャラクターとか思いで虜になるような情報が欲しいし、もう一つは職種的に可能性があり得るのかどうかっていうのはある程度本人企業の精度の高い情報でマッチングしていく方が、よさそうですよね。
参考までに、当社では面接の際に必ず聞く質問があって、それって何かっていうと、「これまで歩んできた人生の中で一番頑張ったこと、これは誰にも負けない、これぐらい自分は頑張ったんだ」ということを聞いています。実際にそこでその人のマインドというか、その思いを達成するために何をしたんだっていうメッセージがとても熱く伝わるメッセージだったような気がしています。
だから、これまでの人生の中で、これだけは誰にも負けない、これだけは絶対に成し遂げたっていうような、何か成功事例みたいな、それはビジネスとは関係ないかもしれないけれども、そういうマインドを持っている人だったら、仕事も責任感を持ってやってくれるんじゃないかみたいな。
アスリートもCDPに登録する時に、しっかり自分を見つめ直す機会になるんではないでしょうか。

アスリートへ一言

当社は良くも悪くも離職率が非常に低く、辞職者が少ないんです。なので勤続年数と共に平均年齢も上がってきており、若い方に入っていただいて、会社の風土とか雰囲気とか変えてくれるようなパワフルな方に入っていただくと、組織の風土も変わる気がするので、本当に組織を変えるぐらいのパワーある元気な方に入っていただけることを期待しています。